とうがらしの栄養・豆知識

2017年9月2日

とうがらし
ししとう(ししとうがらし)はピーマンと同じ仲間です。夏から秋にかけて旬の時期に出回るししとうは、鮮やかでつややかな緑色をしていますが、これはビタミンCとべータ・カロチンの量が増した証拠です。栄養価豊富な旬の時期は、夏バテで食欲も低下する時期です。こんなとき、特有の辛みが体にピリッと刺激を与え、食欲同復にはもってこいの食材です。

まず緑色が濃く、へたのしっかりしたものを選びます。長く保存すると種子が黒くなりまずから、そうなる前に使いたいもの。そのまま焼いてもおいしいですし、炒めものや揚げものによくあいます。

肉料理の付け合わせにつけても、献立のバランスが整います。

とうがらしの種類

ししとうがらし

甘とうがらしの代表的品種。先端が獅子の口もとに似ていることからこの名が付いたといわれる。産地は高知県が有名。

万願寺とうがらし

京都特産の甘とうがらしで、肉厚で柔らかい。普通のとうがらしよりもかなり大きく、完熟させた赤いものは、高級品として扱われている。

鷹の爪

国産の中では最も辛味の強い品種。名前の由来は、果実が鷹の爪に似ているため。香り高いので、ー味や七味唐辛子としても利用する。

伏見辛

海外では、香辛料として使用。日本では未熟果を収穫して青とうがらしとして用いるほか、葉は佃煮等にする。ピリリとした辛さと香りが持ち味。

とうがらしの栄養

辛み成分のカプサイシンが、体脂肪を燃やしてエネルギーへと変換するのに役立つ。このように新陳代謝が活発になることによって、血行促進や体を温める効果がある。また殺菌作用があることでも知られている。

とうがらしの調理方法

ししとうがうしや青とうがらしは、炒め物、煮込みのほか素揚げにして揚げ物の青みとして使われる。とうがらしの葉は当座煮にしておにぎりの具などに。ヘタを落さすに丸ごと焼いたり揚げたりする場合は穴を開けて加熱中の破裂を防ぐ。