みかんの栄養・豆知識

2017年9月2日

みかん一般的にみかんと呼ばれているのは、鹿児島県の長島が原産の「温州みかん」です。主に熊本、佐賀、長崎などの九州地方や、愛媛、和歌山、静岡などの暖地での栽倍が盛んです。日本で最も消費される果物でありましたが、今ではバナナに抜かれています。それでも「こたつの上にはみかん」という光景が今でも当たり前のように見られ、最も親しまれている果物の1つといえます。

11〜3月ごろが旬とされますが、今ではビニールハウスでの栽培や保存技術の向上によりほぼ一年中出回るようになりました。みかんの白い筋にはヘスペリジンが含まれ、ビタミンCの吸収や毛細血管の低抗力を高めてくれます。

みかんの種類

温州みかん

中国の品種が突然変異でできたもので、日本原産。皮がむきやすい上、種がなく食べやすいので、現在の主流品種。

いよかん

みかんとオレンジの交配種。甘みと酸味のバランスがよくジューシー。シャクシャクとした食感で、苦味ももつ。

ぽんかん

酸味が少なく、甘みが強く、とてもジューシ一。皮は厚いがやわらかく、むきやすい。果肉は鮮やかなオレンジ色をしている。

きんかん

みかんの中では、一番小さい。皮が薄いので、むかずに丸ごと食べられる。古くから風邪によいとされ、民間療法に使われてきた。

マンダリン

温州みかんとオレンジの交配種。味はみかん、香りはオレンジに近い。皮は濃いオレンジ色、酸味が強いのが特徴。

清美才レンジ

みかんと卜口ピカオレンジの交配種。温州みかんよりひと回り大きい。果汁が多く、甘みが強い。香りもよい。

みかんの栄養

ビタミンCが豊富で、約3個で1日のビタミンC所要量をクリアすることができる。βクリプトキサンチンは、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、脳卒中や心臓病を防ぐとされる。房の皮には食物繊維がたっぷり含まれ、白いすじには高血圧や脳出血を抑制する成分が含まれているので、皮ごと食べるのがおすすめ。

みかんの調理方法

そのまま食べることが多いが、ヨーグルトのトツピング、ジュース、冷凍みかんにするのもよい。袋ごと食べると食物繊維をしっかりとることができる。古くから、乾燥させたみかんの皮を陳皮と呼び、胃を丈夫にしたり、咳を止める働きがあるとされてきた。七味唐辛子の材料にも使われている。