柿の栄養・豆知識

2017年9月2日

柿
柿は古くから日本lこ自生しており、食用とされていた果物です。原産地は中国で、奈良時代に日本に渡来し、それが野生化したものとされています。現在栽培されている品種の数は千種以上にもなるといわれています。甘柿と渋柿lこ大別され、甘柿は、岐阜、和歌山、奈良など、中部地方を中心に比較的暖かい地方で、渋柿は、山形、和歌山、奈良な
どを中心に、北海道を除く全国で栽培されています。

甘柿、渋柿ともに旬は秋、10月下旬から11月中旬のものが最もおいしいとされています。ビタミンCが豊富な栄養価の高い果物でもあります。アルコールを分解する酵素を含んでいるので二日酔いにも効果的です。

かきの種類

富有

現在の甘柿の主流品種。果肉がやわらかく、果汁が多くてジューシ一。皮は燈紅色で、ツヤがある。日持ちもよい。

次郎

果肉は赤みがかった黄色。富有とともに甘柿の代表種。やや硬めで、力り力リとした歯ざわりが楽しめる。

新秋

糖度が高く、肉質はち密。完熟すると果汁が多くなる。

筆柿

先がとがって、筆のようなユニークな形。甘く果汁が多く、コリコリとした歯応え。別名「珍宝柿」とも。

平核柿

渋柿だが、渋みをぬいたものが流通している。種がないので食べやすい。やわらかく、甘くてジューシー。

西村早生

9 月下旬〜 1 0 月上旬にかけて出回る早生品種。甘柿だが渋みが残る。淡白な味わい。果肉にコマのような模様がある。

かきの栄養

ほかのフルーツには少ない力口チンを多く含むほか、ビタミンCも豊富。ビタミンCは大きめのかき1つで、成人の1日の所要量がカバーできるほど。力口チンやビタミンCはともに抗酸化作用がある。干し柿にすると水分が抜けるため、エネルギーは約5倍、カリウムやカルシウムも約3倍以上と、相対的に増える。

かきの調理方法

ヘタを残して皮をむいてひもにつるし、風通しのよいところで乾燥させると3・4週間程度で干し柿ができる。ケーキの材料にすると和のフルーツが洋風のデザトに変身する。また、かきの葉にはビタミンCが多く含まれ、お茶としても飲むことができる。