にんじんの栄養・豆知識

2017年9月2日

にんじん
ベータ・カロチンを含む野菜といって誰もが思い浮かべるのが、赤い色をしたにんじんでしょう。にんじんは、ベータ・カロチンの供給源としてもってこいの野菜です。その証拠ににんじんは英語でキャロットといいますが、語源は「カロチン」で、イギリス人はべータ・カロチンの6割をにんじんからとっているといわれます。

合まれるべータ・カロチン量は、にんじんによってかなりの差があります。種類もさることながら、大切なのは色。熟していない小さなにんじんはべータ・カロチンが少ないのですが、赤い色が濃いほどべータ・カロチンが含まれています。平均的には、にんじん100g(短2/3本)から、9100μgものべータ・カロチンを摂取することができます。これなら、上手に食生活にとり入れていけば、ベータ・カロチン不足にはならないですみそうです。

にんじんの種類

五寸にんじん

現在の日本で出回っている品種の主流。長さが15~20cmの長さのものを指す。

金時にんじん

今では貴重になった東洋型。皮だけでなく、中まで赤い色をしている。京都市の南部で生産され、京にんじんとも呼ぶ。

大長にんじん

長さが50~60cm にもなる西洋種。以前は主流だったが、栽培に手間がかかるゆえ、現在では生産量が減っている。

ベビーキャロット

長さがlOcm程度の小型種。にんじん特有のにおいが弱く、肉質がやわらかいため、生食に向いている。

ベーターリッチ

β力口チンが豊富なため、この名前がつけられた。芯まで赤く、甘みが強い。ジュースや生食向き。

パリジェンヌ

直径が3~4cm程度の、小さな西洋種のにんじん。主にフランス料理のつけ合わせに使用される。

にんじんの栄養

力口チンが豊富。体内でビタミンAに変化し、皮膚や粘膜を健康に保ち、心臓病や動脈硬化の予防、眼精疲労に効果あり。葉には、力口チン・カルシウムが、根より多く含まれているので、捨てすに食べたい。カリウムも含み、余分なナトリウムを排出し、高血圧の予防にも効果がある。

にんじんの調理方法

油と調理すると、力口チンの吸収率がアップする。葉には、ビタミン・ミネラルを豊富に含み、カルシウム・たんぱく質は根の部分より多く含む為、お浸しや炒め物にして食べるとよい。皮のすぐ下に力ロチンを多く含んでいるので、皮は薄くむき、むいた皮もきん
ぴらなどにして食べるとよい。