かぼちゃの栄養・豆知識

2017年9月2日

かぼちゃ
かぼちゃの身は鮮やかな黄色をしていますが、この黄色は、まさにカロチンの色素のためです。表面につやがなく、ひび割れしているものが完熟したかぼちゃですから、完熟のものほどベータ・カロチンの量も多いといえます。ずっしり重くてふっくらとした形のものを選びましょう。もし、切り口が見えるときは、ベータ・カロチンが豊富な色の濃い方を選ぶといいでしょう。

また、種とワタを取って料理すると思いますが、実はベータ・カロチンのたっぷり含まれているのが、ワタの部分。ワタはきれいに取り去る必要はありません。かぼちゃは保存がききますから、緑黄色野菜のたりないときのベータ・カロチン補給に重宝します。

かぼちゃの種類

えびすかぼちゃ

西洋種の代表的な品種。粉質でホクホクした歯ざわり。現在では主流の品種で、全国で栽培されている。

黒皮かぼちゃ

日本かぼちゃの代表種。表皮は黒く、ゴツゴツしている。甘みは少なく、ねっとりとしている。

菊座かぼちゃ

日本かぼちゃの一種。表皮は黒色で小ぶり。ねっとりとした肉質が特徴。

雪化粧

果皮は、雪をかぶったように白昧を帯びている。果肉は黄色。甘みが強いので、スープやプリンなどのデザー卜に向く。

鹿ケ谷かぼちゃ

ひょうたん型をした、京都の特産。毎年7月25日に鹿ケ谷の安楽寺には、これを供養して健康を祈る慣わしがある。

赤皮栗かぼちゃ

表皮は、朱色に近い鮮やかなオレンジで、肉質は濃い黄色。ホクホクしつつ、しっとりとして甘い。

かぼちゃの栄養

糖質が主成分だが、力口チンが粘膜強化、抵抗力を上げ、風邪などの予防に効果を発揮する。力ロチンは脂溶性なので、炒め物や天ぷらなどで、油と一緒に調理すると吸収率がアップする。一度にたくさんの量が食べられるので、ビタミンCやEもたくさんとることができる。

かぼちゃの調理方法

食事からデザートまで幅広く活用できるが、粉質、粘質、水分の多さなどの特徴を活かして調理するとよい。力ロチンは熱に強く、油と一緒に調理することで吸収率も上昇する。皮がかたくて煮崩れしやすいものを煮るときは、面取りをすると崩れず炊き上がる。
種も、こんがりとするまで煎り、おつまみとしてもよい。